2014年12月4日木曜日

「眼鏡」表面処理の種類・特徴・工程説明 【イオンプレーティング(IP)】

hatoです。

いよいよ、今年最後の月となりました!!

早いですね〜 ;^_^A  

もう一月切ってしまいましたが、

 たたみかけていかなきゃですよね・・・

色々と・・・

でも、Xmasとか年末とか年が変わるとか、区切りがあるのはイイですよね p(^_^)q

新たに仕切り直して!!って気分にさせてくれる区切というのは

モチベーションをあげるチャンスのように思います ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

毎朝迎えることができる日々ある区切り「朝」の「起床」も、同じことなんですけど、、、

ちょっと寒くなり、起きにくくなり、「朝がきてしまった」と思ってしまいます、、、が、、、(;´Д`A







さて、今日は先週予告した通り


イオンプレーティング  ( 通称 : IP アイピー)


について書いていきたいと思います!

これよりイオンプレーティング=IPと書かせていただきます。




まず、私が疑問に思ったIPとは一体何?!から

何かというのはメッキなのか塗装なのか何なのか・・・ということ。

で、調べてみると・・・

分類的には「メッキ」ですね。

最初に書かせてもらった

「電気めっき」は 湿式メッキ

「IP」は 乾式メッキ

というものです。

すなわち?皮膜は金属だということです。

ただIPで使用する金属はチタンが主原料で、チタンコーティングとも呼ばれるようですね。

そして、宇宙開発技術の一環として、アメリカで開発された技術だそうですよ~!




さ、IPの工程の話をする前にイメージしてもらいたいことがあります。

それは、、、お風呂。

暖かいお風呂・・・・鏡は曇り湯気がたちこもる、、、

この状態のイメージを持ってもらって、、、


● セッティング + レーザービーム


機械の箱の中にメガネとチップ状の金属素材「チタン」を入れる。



そして、空気を抜き、真空にする。

メガネにマイナスの電極をつける。

レーザービームをあてる。


● イオン化




レーザービームでチタンを溶かすと、プラスイオン化したチタン分子となり浮遊。

これが最初のお風呂のイメージ。

で、そこに電気的な力を加え、

マイナスの電気を帯びたフレームに勢いよくプラスのチタン分子が引き付けられてひっつく!

磁石に砂鉄が引っ付く感じ?



電気的な力を加えずにお風呂の蒸気の様な状態で、仕上げた表面処理は「真空蒸着」といいます。


● カラー (反応ガス)

フレームにチタン分子を引っ付ける際、反応ガスを箱の中に入れると

イオン化したチタンとガスが反応して新しい金属化合物に変化する!

凄いですね~(≧∇≦)
こういう瞬間的なものって一度見て見たいです〜って見れるものなのかは分かりませんが・・・

変化させるガスの種類 アルゴン・酸素・窒素・アセチレンなどがあるそう。

このガスの種類で窒化チタン(TiN)や炭窒化チタン(TiCN)のカラー(コーティング)になるわけですね。

窒化チタン(TiN)はゴールド

炭窒化チタン(TiCN)はライトブラウン

という具合、、、、






いやあ、全く理系ではない私としては

これらを理解するの・・・・・・・頭が痛くなりました。







よく似たスパッタリングという同じく乾式メッキの種類もご紹介しておきます。




機械など設備は全然違う物みたいですが、、、、

最初に入れる金属がチップではなく、板材の物を入れるという事と、、、

IPは上で書いたように「レーザービーム」でプラスイオン化チタンにしていますが、

スパッタリングは「アルゴンガス」でプラスイオン化チタンに変化させてます。

チタンだけでなく金(Au)もコーティング出来るというのも違うところですね。






密着性としては

「真空蒸着」 → 「スパッタリング」→「IP」

という具合。


〈 分類説明 〉
メッキーーーー湿式メッキーーーーー電気メッキ

メッキーーーー乾式メッキーーーーー真空蒸着  &  イオンプレーティング  &  スパッタリング



IPの利点は

密着性が優れている。

硬い膜を生成出来る。


難点は

ピンホールが多い。

高真空での加工の為、効率が悪い。





余談で・・・

「IP」 「スパッタリング」 でカラーリングしたフレームを触ると指紋が着き取れなくなるということがありますが・・・・


この理由は・・・



このイラスト、カラーリングした表面の断面だと思って下さい。

フレーム素材の突起している部分にカラーが乗る状態になるそうで、

凹んだ部分に手の脂などが着くと取れず・・・・指紋に・・・・

無理やり取ろうとすると表面の凸凹が荒れて色味が変わってしまう・・・

ということが起こるそうです。



硬度の高い金属の輝きを持つメッキカラーを楽しみたい場合は 「 I P 」 だって事ですね!

指紋がつき色の変化があるというのも一つの味として楽しめるとイイですね(^w^)





これで、電気メッキ・電着塗装・吹き付け塗装・イオンプレーティングと

代表的な表面処理技術を書けたと思います。


これらを書くためにお聞きした表面処理屋さん、

丁寧に教えていただきましてありがとうございます☆

どうでしょうか・・・間違っていませんよね?

って見てませんか?!


何はともあれ、

読んでいただいた方

何か気になる点あればコメント下さい。


さて来週は、、、、、、、オリエント眼鏡といえばライツの

ハイブリットセラミックカラーについても書いていこうかな・・・

まあ、、、、、またそれは来週考えるとして、本日はこれにて

最後まで、ご講読ありがとうございました!


また来週~~~~( ^ ^ )/

4 件のコメント:

  1. 大変ご苦労様でした!

    よくできておりました(拍手)

    表面処理技術を何点か専門業者にお聞きして噛み砕いてわかりやすく説明していただきありがとうございます!

    今回のイオンプレーティングが一番興味深かったです!

    なぜかと言いますと今年の年明けの1月2日にレンズ注文をするとき

    電話に出られたのが貴社の社長さんでしてイオンプレーティングのフレームの変色に関していろいろと深い話をしておりました。

    今回、年明けに感じていたことが年暮れに専門業者に聞いていただいて
    納得するとは思ってもいませんでした(笑)

    フレームに付いた指紋がつくと取れず無理に取ろうとすると表面の凸凹が荒れて色味が変わる。それでイオンプレーティングは密着性が高いのでこの変色を取ろうとすると下地がむき出してしまう。
    なかなかこのブログで貴重な話を聞けて満足です!

    ハトさんは第二の小保方さんか?(禁句?)第二の池上彰か?(失礼)

    全国のマニアックなメガネ販売業者、もしくは関連業者を代表してありがとうと言いたいですね!
    これからも頑張ってくださいね♪

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    1. さしはら様

      ありがとうございます☆
      良かった!
      今年始めの疑問が今年中に解消することが出来てよかったです^^

      第二の小保方さんに・・・なれないですし、なりたくないです・・・プルプル・・・

      第二の池上さんにもやっぱりなれないですし、ないたい?とは思
      わないです・・・

      代表して「ありがとう」を下さいましてありがとうございます(笑)
      引き続き、オリエント商品ライツのカラーについても講読お願いします☆

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  2. オリエント眼鏡かまくら営業所がオープンしたそうですね~

    今日の雨でどうなるやら(笑)

    さて、2013年12月12日(木)のメガネフレームカラーの電着塗装と塗装の違いってどう見分ける?

    少し疑問が・・・・・・・

    メガネフレームの丁番を見れば分かる。

    テンプルとヨロイの間から見える丁番に色がついていたら電着塗装。

    ついていなかったら吹き付け塗装。

    見本の画像はボネッカですよね~

    ピンク系は電着塗装でブラウン系は吹き付け塗装です?

    同じブランドで同じ型番で色違いで塗装方法を変えているのかな?

    そこは少し興味ありますよね♪

    ◎テンプルを開いて吹き付け塗装されていたら分からないよね(笑)
     そんな時はバラさないとわからない?

    このブログで初めて分かったんですけど・・・・・・・

    電着塗装とか吹き付け塗装って組んだ状態で行うんですか?

    素人目に考えるとフロント、テンプルとパーツごとにするものだと思っていました。

    これって間違いないですよね~コメントお願いしますね♪

    昨日、池上彰氏が衆議院選挙の出馬を各党から依頼があったとか~

    ハトさんも、依頼ありましたよね!

    当てましょうか!どこの党か!

    オリエン党でしょ!

    すみません!

    おやじギャグでした!

    また、あなたの部長から何か言われそうですね(笑)

    それじゃね!

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    1. さしはら様

      かまくら営業所・・・無事でした!
      一応かまくらの原形はとどめていました☆

      ご質問ですが・・・そうですね、通常フロントとテンプル組んだ状態でクリングス箱部分で地具に取り付けてカラーリングします。

      言われてみれば、そうですね。パーツパーツで分かれているのですからそれぞれで色をつけていると思うものですね。
      説明不足でした(>x<;)

      ◎テンプルを開いて吹き付け塗装されていたら分からないよね(笑)

      というのはメガネをたたんだ状態で吹き付け塗装したらということですよね?掛ける状態でしたら丁番の合口部分がカラーがのりません。

      言葉だけでは説明が難しいですが、テンプルをどの状態にしても、影になりカラーが着かない場所が出来ていしまうのが吹きつけ塗装です。
      全部にまんべんなくと考えると相当な努力が・・・(汗)

      たたんだ状態で塗装すれば両丁番の先端部分がカラーののっていない状態になるかと思います。
      そして、テンプルもうまくカラーがつかないんじゃないかな・・・
      また写真・イラストつきで補足させてもらいますが、テンプルが重ならず、丁番部分もそれなりにカラーを着けるという開きがあるようなんですよ。

      おやじギャグ・・・脳トレになるみたいですね~
      脳トレゲームでおやじギャグを考えてみよう!というのがありますが、何も思いつきませんよ・・・

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